3月23日 19:33 |
※絶対声に出して読んではいけない詩[日記] |
姉は血を吐く、妹は火吐く、可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。 ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。 鞭で叩くはトミノの姉か、鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。 叩けや叩けやれ叩かずとても、無間地獄はひとつみち。 暗い地獄へ案内たのむ、金の羊に、鶯に。 皮の嚢(ふくろ)にゃいくらほどいれよ、無間地獄の旅支度。 春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、くらい地獄谷七曲り。 籠にや鶯、車にゃ羊、可愛いトミノの眼にや涙。 啼けよ、鶯、林の雨に妹恋しと声かぎり。 啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、狐牡丹の花がさく。 地獄七山七谿めぐる、可愛いトミノのひとり旅。 地獄ござらばもて来てたもれ、針の御山の留針(とめばり)を。 赤い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに。 ( なのは ) |
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