11月4日 23:31 |
第三十四章 時満ちて‐ミズチ覚醒‐[月夜のもとに] |
学園には今まで以上に増えたマスコミが説明を求めて押し寄せたらしく休校の連絡が入った。 保護者とマスコミの対応で授業どころじゃないんだろう…。 ヴー…ヴー…。 鞄に入れていた携帯に着信が来たらしく、唸るような振動がそれを知らせる。 光一朗「…この番号は…。」 携帯の画面に表示された番号はありかや晃、雪乃のどれとも一致しないものだ。 知らない番号に出るのは正直気乗りしないが、鳴り続けているのは用があるからだろうと通話ボタンを押す。 光一朗「…もしもし?」 ???「…遅い。やっと通じたか…。」 電話の向こうから聞こえてきたのは落ち着いたトーンの女の子の声。草薙咲耶だ。 光一朗「…なんで君が俺の携帯知ってるんだ?」 草薙「学園に電話したついでにお前の番号を聞いた。話したいことがあるからな…。」 ちょっと待て。そんな簡単に個人情報教えていいものなのか…?それとついでにって…。 草薙「今から昨日の神社に来い。話はそこでする。じゃ…。」 プツッ、ツーツー…。 なんなんだよ…。話があるから電話かけてきたくせに、一方的に用件言って切りやがった…。 光一朗「昨日の神社…か。」 (るく) |
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