10月13日 19:31 |
第十七章 台風一過そして平穏へ[月夜のもとに] |
今回の情報源、職員室で話してたのを聞いてきたな。 男子C「クールかつ美人!!」 男子D「しかもお嬢様と来た!!」 転校生の女の子…ね。美人だなんて先生達が言うとは思えない…。 転校生は本当だろうが、その他はでまかせだろうと思っておいた方がいいだろうな。 ありか「ちょっと光一朗!何よその目は?」 光一朗「…別に。」 カフェ・オレのパックを手に取りながら短い言葉で返事を返す。 実はこのありかも、俺がこの街に引っ越して来た時に知り合った一人だ。 その頃から巷の噂や芸能人の恋の話を同じクラスの女子だけに止まらず、クラスが違う女子や違う学年にまで話していた。 晃「…どうでもいいけどさ、昼休み終わるぞ?」 晃は壁にある時計を指差してありかに話しかけた。時間は昼休み終了5分前を指していた。 ありか「え゙。ウソ?!ヤバい次体育だったんだ!!じゃ、今日はこの辺で!」 右手でバイバイと手を振ると隣の教室へと帰っていった。 嵐の去った教室は急にいつもの静けさを取り戻す。 ガラガラ…。 静けさを破ったのは担任のすみれちゃんだった。 (るく) |
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