10月7日 20:12

第七章 情報提供者[月夜のもとに]
同日19時…。

神代市の隣街明神町。

ピリリリ…ピリリリ…ピリリリ…ピリリリ…。

新聞社専用の駐車場に停めてある車の中から、携帯の着信音が鳴り響く。

運転席に被さっている毛布がモゾモゾと動き出し、自分の服のポケットを探る。

ピリリリ…ピリリリ…ピッ。

男「…もしもし。あー、昼間はどうも。はいはい、そうですか。わかりましたすぐ向かいます。はい、では…。」

ピッ。

仮眠を取っていた俺の携帯にある人からの連絡が入った。まだ寝惚けたような目をしているが口元は少しにやついているのがわかる。

ブオォン!


車のキーを回し、エンジンを稼働させるとその駐車場を後にした。

…………………。

30分程経って、俺は神代市の公園に居た。電話の相手との待ち合わせをしている。

???「…お待たせしてしまってすみません。」

そう言って現れたのは眼鏡を掛けた髪の長い女性だ。

???「あの事件のことで気になったことがありまして…。」

この女性は何か知っているのか、神代学園の生徒と被害者の男子高校生の話を俺にしてくれた。

今日も気になる情報があるからと携帯に連絡が入って今に至る。

(るく)
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