8月22日 01:12 |
月陽炎[詩] |
生まれ来る事が罪ならば 愛し合う想いも罪でしょうか 繋がれた 古(いにしえ)の赤い鎖 断ち切れないままで 終わりのない夢を見る様に 心はいつも時代(とき)を彷徨う 舞い降る紅葉は 刻む傷を癒すのに 明日(あす)へと進む度に鎖が 軋むの 生まれ来る事が罪ならば 夢見る事さえ罪でしょうか 繋がれた 古の赤い鎖 断ち切れないままの 月夜 歩一つ進める度に 求めた愛はいつも陽炎 恋する事さえ 禁じた戒めの枷 あなたの奏でる銀の調べ 遠くて 生まれ来る事が罪ならば 愛し合う想いも罪でしょうか 求め合い 触れ合った絆さえも 夕日にゆらめいた 陽炎 生まれ来る事が罪ならば 恋する想いを縛れやしない 繋がれた 古の赤い鎖 もう迷わないから まだ見えぬ思いでの欠片 集まれば戒めが砕けて行く 夕闇にうつろうは月陽炎 銀の羽広げた 空へ (サイキ) |