るくさんの日記
るく
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10月10日 23:20
第十章 白蛇の妖魔と謎の少女[月夜のもとに]
ザザザザザザザ…。

芝生の上に落ちていた葉が風を受け宙へと舞い上がる。

???「斬葉(ざんよう)!!」

ヒュオオオオォォォ!

地面を這うように風が駆け抜けていく。10枚程の葉を伴って…。

ザシュ!ザシュ!!


風と共に舞い踊る葉は、刃物のような鋭い切れ味を持ち白蛇の妖魔へと襲い掛かった。


キシャアアアアアアアアァァァァァァ!!!


襲い掛かる数枚の葉からの蹂躙に悲鳴を上げ、この場から逃げようと男を締め上げていた力を弱め、捨て去るように後退りをした。

ドサァ!!ズルズル…ズルズル…。

???「人間に化けていたとはな…。道理で妖気を探るのに苦労するわけだ…。」

コツン…コツン…コツン…。

???「…ミズチ。」

暗闇から姿を表したのは一人の少女だった。見た限り武器となるようなものは持ってはいない。


ミズチ「シャアアアアアアアアアァァァァァ!!」

ブオオォン!!

尻尾を勢いよく振り払い、風を起こすことで砂埃を巻き上げた。


少女「くっ!」

反射的に左手で顔を守るように翳す。巻き上げられた砂埃は徐々に晴れ、目の前にあるのは倒れた男の姿だけだった。
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10月10日 19:41
沸き上がる黒い衝動[日記]
それは今日の仕事が終わり、帰路についている時に起きました。

駅からあまり離れていない病院の、近くの交差点で2週間くらい工事を続けているんです。

工事をしている横を通行するので、交互通行するため列が出来ていきます。

2回信号が代わり、私の車の前で信号が赤になり、先頭になりました。私の後ろは全身黒のバイクの人でした。
信号が青になって進むと向こうから軽トラックが一台向かってきました。

通行待ちの列が長過ぎて入れなかったのでしょう。入れずに徐行しながらいたのでした。
私はブレーキを踏み、列に入るのを待ちました。すると後ろに来ていたバイクがププーー!!と鳴らしたんです。





















バイクの運転手さん、貴方の目は節穴ですか?
貴方の頭は重いだけの飾りなら棄てなさい。免許証も一緒にね。

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10月8日 22:35
{う〜ん…)[日記]
描きたいものがあるけど朝早いし、疲れが抜けてないし…。

10月になったら描くと決めていたあるお友達のイラスト。構図に拘り、完成度にも拘りたいものです。

だから今日はゆっくり休もう。たまにはそれもいいよね?

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10月7日 22:30
第九章 闇夜に見(まみ)える者[月夜のもとに]
眼鏡の女性「…人間の男はこうも単純で、愚かな生き物なのか?」

男「な、何なんだ…あんたは…。」

全身を締め付けられ、身動きひとつとることができない。

眼鏡の女性「そうね…自分を殺した相手の顔くらい目に焼き付けておきたいわよね…。」

ひどく冷たく言い放つ言葉一つ一つに反応するように、体から冷や汗が出て緊張感が増していく。

眼鏡の女性「見せても構わないけど…貴方の気が正常でいられるかしら…?」

ブン!

首を絞めている腕ごと振り回され、今まで背中ごしに話していた相手の方へと体を向けさせられる。

男「…!!な、何なんだ…これは…。」

目の前に広がっていた光景は、あまりにも現実離れし過ぎていて言葉を失った。

白い肌をした四つ首の大蛇が赤い舌をチロチロと出していたのだ。

首を絞めていた腕はいつの間にか太く固い鱗に覆われている胴になっており、徐々に締める力を上げていく。

ギリギリギリギリギリギリ……。

男「…くっ…。ば、化け物…。」


???「陰陽五行、木。一陣の風纏い、邪気を切り裂け…。」

意識を失い始めた耳に林の奥から小さな声で誰かが喋っているのが微かに聞こえた。
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10月7日 20:58
第八章 自ら招いた運命(さだめ)[月夜のもとに]
眼鏡を掛けた女性は、落ち着かないような態度をしながらこう続けた。

事件の犯人に繋がるかもしれない情報を偶然手に入れた…。

ただ、その事が原因で犯人に命を狙われている。だから話をするなら人目を避けた場所にして欲しい…と。

話を聞かなければ犯人に繋がるかどうかは判断しにくい。正直眉唾物ではあるが…。

男「…わかった。あの奥の林でいいか?」

指差した方には噴水があり、その奥には夜の闇色に染まった林が見える。

この時間ならカップルの一組や二組が居てもおかしくないのだが…この公園は近々拡げる工事をするらしく、人の気配は全く感じられなかった。

林の中に入り、思った以上に暗くなっていることに気付く。

男「…そろそろ、話してくれないか?もう人気もない場所に来たんだし…。」

眼鏡の女性「………。」

背中ごしに話し掛けても返事ひとつ返ってこない。もう少し先に行ってみれば話してくれるか…?そう思った瞬間。

トン。

背中に心地よい暖かさと重みを感じた。それと同時に腕を首に巻き付けてくる。

男「何を…。」

ギリギリギリギリ…。

男「がはっ。まさか、あんたが…!」

眼鏡の女性「フフ…。」
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