るくさんの日記
るく
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11月3日 18:52
小説についての変更[日記]
小説のカテゴリから2つの話をわかりやすくするために、カテゴリの表記を2つに分けて作ってみました。

タイトルでもわかると思いますが、分けた方が前回の話と繋げて読みやすいかと思った次第です。

どうかご理解のほどを宜しくお願いします
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11月3日 15:41
Blood Cross#2憎しみ宿る彼女の決意[BC+]
漆黒のマントをはためかせながら男は眼下にいる一人の娘に目の焦点を合わせた。

娘「丁重に御断りさせていただきます。私にはすでに永遠の愛を誓った人がおりますから…。」

女性は凛とした態度で黒衣の男に答える。自分の中に渦巻く感情を表に出さず、落ち着き払った声で…。

黒衣の男「10年前の約束を破るというのか?自分の母を助けるためにそちらから申し出たはずのものを…。愚かな…。」

娘「えぇ、愚かでも構わない…。でも、その約束を先に破ったのは他でもない貴方。貴方は自分から襲わない代わりに手下に命令し、私の父を吸血鬼に変え母を襲わせた。結果、私の両親は…。」

吸血鬼にされた後、黒衣の男の手下によりなぶり殺しにされた…。

吸血鬼の力は常人の四倍はあると言われているが、吸血鬼化したばかりの場合腕力はあるものの血の魔力による全身の肉体強化はすぐには終わらない。  

完全に吸血鬼になっているものからすれば赤子に等しいのかもしれない。

両親の亡骸は頭は粉々に破壊され、壁に鉄の棒で胸を刺し貫かれ、四肢は引き裂かれバラバラに千切られていた。
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11月3日 13:23
第三十三章 崩れ行く平穏[月夜のもとに]
―――――翌朝。

光一朗「…ふわあぁ…。おはよぅ。」

昨日立て続けに起きた出来事に脳がついていけず、夜もなかなか寝付けなかった…。

その結果がこのいつも以上に眠そうな欠伸だ。

階段を降りて、洗面所で身支度を整えるとキッチンに向かう。

キッチンでは目玉焼きとウィンナーを焼いているいい臭いが、寝起きの脳を刺激するように出迎えた。

光一朗の母「おはよう。いつもの出来てるから食べなさい。」

ダイニングテーブルには目玉焼きとウィンナーに、トーストとコップ一杯の牛乳が置かれている。

トーストを食べながら何気なくつけた朝のニュースが耳を疑うようなことを告げた。

キャスター『ニュースです。本日未明、神代町のアパートで女性の変死体が発見されました。女性はこの部屋に住む小日向すみれ高校教師(23)の姉の楓さん(26)とみられ…。何らかの事情を知っているものとして、この部屋の持ち主である小日向すみれさんを探し話を聞く方針です。続きまして………。』

ボトッ…。カチャン。
食べかけのトーストが口からずり落ち、音をたてて皿に乗っかった。

光一朗(…なんで、何が起きてるって言うんだ…?先生…。)
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11月3日 06:53
Blood Cross‐血の十字架‐#1[BC+]
本作品は吸血鬼を題材にしています。作品中に流血・出血など、血の表現や暴力的な表現が含まれております。
ホラー要素の強い表現に慣れない方は、閲覧をお控えください





byRUKU's puchi room


――吸血鬼(ヴァンパイア)。
それは夜に紛れて人々を襲い、人の生き血を糧として生きる闇の世界の住人。

彼等は生き血を啜った相手を眷属に従えて、新たな犠牲者を探し続けていく…。

人々もただ彼等からの蹂躙を受け、泣き寝入りに終わるつもりはなかった…。

彼等に対抗し、倒す力を持つ能力を探しだし、吸血鬼狩り(ヴァンパイアハンター)と呼ばれる悪魔払いを育て上げた…。

このお話は、狩る者(吸血鬼狩り)と狩られる者(吸血鬼)の物語…。


Blood Cross(血の十字架)…。



カッ!!ドドオォーーーーーーーーーン!!

夏の雷の乾いた音と共に漆黒の衣を翻し、その男は数匹の蝙蝠を従えて現れた…。

黒衣の男性「…娘よ。時は満ちた。あの頃の約束通り我が眷属となり我に忠誠を誓うがよい…。」

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11月2日 15:41
第三十二章 狙われた犠‐絆‐[月夜のもとに]
飲んだビールの空き缶やおつまみの包装を片付け、酔い潰れた姉を隣の自分の部屋に寝かせた。

私は炬燵を少しだけ動かし、スペースを作ると布団を敷いて自分の寝る場所を作った。

時計を見ると、時間は既に1時を回っていた。

すみれ「…今日はなんだか疲れちゃったなぁ…。ふわぁ。」

学園のことに事件のこと、そして姉のこと。
考えれば考えるほど、疲れとアルコールの影響で深い眠りへと落ちていく。


…………‥‥‥。


シュルシュルシュル…。


キィ…パタン。

ドアを開け、すみれの寝ている部屋に入ってきたのは目を赤く光らせた楓だった。

楓?『…よく眠っている…。あの娘から受けた傷を癒すにはまだ力が足りない…。』

普段の楓の声とは違い、機械で作られたような男性の声も重なっていた。

楓?『人間の生命力を使って傷を治せば、後は満月の夜を待つのみ…。』

眼下にいる安らかな寝顔をしたすみれを見据えたその時

楓?「…すみれ、こんな化け物に騙されるような弱い姉でごめん…ごめんねぇ…。」

赤い目から獣の持つ殺気が薄れ、いつもの楓の声に戻る。流れ落ちる涙と震えた声が弱々しくなっていった。
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