第六章 現実と非現実の間[月夜のもとに]
俺達は正面玄関を通過し、教室へと続く長い廊下を歩いている。
晃「なぁ、光一朗。あのオッサンのこと気にしてんのか?」
オッサンとはさっき合ったばかりのマスコミのことだろう。
光一朗「あぁ…。また近いうち必ず俺達の前に現れるんじゃないかってな…」
晃「だろうな。でも俺達が考えても仕方ないだろ?先生達が対応するらしいしさ。」
確かにそう言われている。でも、これから先この事件が続いた場合。この学園の関係者にも被害が出ない可能性はゼロじゃない。
いつ自分が被害者になるかもわからない…。
ガラガラ…。
教室のドアを開けると、黒板に書かれた『自習』の文字が目に入る。
この日半日は結局自習が続き、昼の時間を迎えた。
女子A「あ〜〜ん。もぐもぐ。」
女子B「こはる…あんた毎日メロンパン食べてるけど飽きないの?」
こはる「メロンパンおいしいよ?」
この女子の名前は成瀬こはる。彼女は目を2、3回瞬きすると首をかしげながら答えた。
学園の外ではまだマスコミが校門にいるのが見え、中ではいつもと変わらない風に見えても、いつもとはどこか違う時間が流れているのがわかる。
小説の設定資料[小ネタ]
今回この小説をするにあたって、実はお友達数名に話の登場人物になって頂くという企画を考えました。
現在私を含め、話の登場人物になるのは五名が決定しています。
そこでキャラのイメージイラストを描いてみました。
学園の制服の全体や細かい設定はまた後日に
(
アリ)
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Σ(・△・||)[日記]
設定資料として描いていた佐伯くんが…
薄く描いた線を濃くなぞっていたら…紙が破けました
もう一枚の白紙を用意して、薄い線で描き直してます。
待っていた方には申し訳ないことをしでかしてしまいました。ごめんなさい
第五章 守るもの、守られるもの[月夜のもとに]
マスコミの男が去り際に見せた背中に、俺達は親の敵を憎むような目付きで睨み付けた。
女の先生「ほら二人とも、急がないと遅刻になっちゃいますよ?」
そう言いながら先生は、右手の人差し指を立ててこちらに向けて微笑んだ。
この先生は俺達のクラス担任の朝比奈 菫先生。今年先生としてこの学園に来たばかりで、年齢はあまり離れてない上に身長も高くないから『すみれちゃん』って愛称でみんな呼んでいる。
菫「今のヒトに関しては先生達でなんとかします。だから君達は気にしないでしっかり勉強してくださいね?」
晃「了解であります。んじゃ行こうぜ光一朗。」
晃は菫先生に、刑事物のドラマで良く見る敬礼をまねすると、腕を下ろしながら俺の方へと目を向けた。
光一朗「ん?ああ…。」
気にするなと言われて、気にならないと言うことはまず無い。
でも今ここで考えて解決できるような問題でもないのは確かだ。
親の脛をかじりながら社会に出る為に勉強している子供の言葉が、ああいう大人に易々通用するとは思えない。
大人に守られなければ自分すら守れない…。そんな自分に歯痒ささえ感じた。
設定資料準備中[日記]
小説も大分進んできたので、そろそろキャラの細かい設定とイメージイラストをと考えています。
描きかけですが、こんな感じのをこれから載せていきます
(
アリ)
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